
























「既存のタイルテラスに意匠性の高いパーゴラが欲しい」という一つ目の要望に対するエクステリア的解答は、アルミを用いることでした(建築的な解答は鉄骨造かもしれませんが・・・)。ただ、アルミメーカーが出している乾式のセット商品の中に採用できそうなモノが無かったため、今回はアルミ部材(柱・梁:90mm□、縦格子のフェンス:30×55mm)を用いてパーゴラを造作する方法を取りました。30×55mmのアルミ部材が垂直に立ち上がりそのまま天井上のパーゴラ部分と繋がって水平に進んでいく様は、凛とした美しさがあり、時間と共に移り変わっていく影の美しさもこのパーゴラの魅力の一つとなりました。ここで座ってくつろぐ、BBQなど皆で楽しむ、存分に活用していただきたいです。
二つ目の要望は”ドライな庭”で掲載した様な、自然石の花壇とドライ、ロック、オージーな植物を植栽することでした。ここでの大きな問題は立地条件。最近はかなり減ったそうですが、一年のうち一度は積雪があるかもしれない地域で植物が越冬できるのか?という問題です。お客様との打合せの中で了承を得て、材料業者さんとも協議を重ねて、樹種選定に至りました。今回植栽した植物がどのように環境の変化に適応していくのかは、経年によって判明していくので、長いスパン見つづける必要があると考えています。
三つ目の要望は和室前に和を感じさせるモダンな坪庭をつくることでした。コンクリートの洗い出し舗装のアプローチがある、白色系の砂利が敷かれているという条件から、色は白から黒へのグラデーションと植栽の緑とし、直線基調ののシンプルな構成で立案することとしました。和室から庭を見る際にロールスクリーンを上手く調節していただければ、背景のコンクリート製の間知石(間知石ブロック)や隣地が見えにくくなるので、魅せる空間として十分機能する庭となります。
Data
S House (くつろぐ+楽しむ)+魅せる
工種:ガーデン工事
所在地:津山市
竣工:2024年
施工協力店:庭匠 隠れみの庭、彩匠左官、T+C factory
材料協力店:(株)LIXIL、(株)ユニソン、平尾物産(株)、名木田石材店、(株)佐藤園芸、(株)ヤマテー